■「レジャー白書2023」
「レジャー白書2023」よると2022年の釣り人口は520万人で、過去最低となっている。
2017年は640万人であったことから、わずか5年で100万人以上が減少していることになります。
国内の釣り具市場において、釣り人口の減少は深刻な問題といえるでしょう。
2019年末からの新型コロナウイルス感染症の流行による自粛の影響もあると思うが、減少傾向に歯止めが掛かっていないのが現状だ。
それでも、釣り場に人が多いという印象をもっている方が多い理由は、SNSの影響で特定の釣り場に釣り人が密集しているからではないだろうか。
ブームとはある物が一時的に盛んになることをいうが、過去の釣りブームといば1990年代のバス釣りブームがある。
アウトドアが注目され、木村拓哉さんや反町隆史さんらの人気タレントがバス釣りに熱中して、バス釣りブームといわれる一大社会現象が起きた時期だ。
しかし、このブームは数年後、急速に衰えていく。
1990年代のバブル崩壊。
1999年、ここを境に物価が下がり始める。
物価が下がると往々にして給料が下がる、給料が下がるから安い物しか買えない。
安い物しか売れないから企業は利益が下がる。
利益が下がると給料が下がる。
デフレスパイラルに陥りはじめたのが、1999年でした。
ブームの衰退の原因は、平成不況による所得の低下とバス釣りのイメージダウンだといわれている。
これらが、一過性のブームに乗った人たちの「釣り離れ」を加速させた。
釣具屋さんのバスコーナーが小さくなったのは寂しい限りです…
■釣り業界的には…
釣り業界的には、用品需要が活性化していてプラス成長するなど好調のようだ。
レジャー白書によると釣り人口は減ってるにも関わらず、釣具市場は拡大しているらしい。
国内の市場が今後も拡大できるのかが不透明ななか、世界で活躍している国内企業もあります。
これは、国内需要が増加しているのではなく、中国の若者の間で、日本の釣り具の人気が高まっているからです。
日本の釣り具は品質が良く、円安のお買い得感もあって注文が殺到したようだ。
これまでの中心だった川釣りに加え、海釣りまでマルチにこなす人が増える中、日本ブランドの性能や品質の高さが若者の心をつかんでいるそうです。
新型コロナウイルス禍で密を避けて楽しめるレジャーとして釣りに関心が集まったことも追い風になり、市場拡大に向けて日本企業も力を入れています。
大手釣具メーカーでは、「グローブライド」がベトナムに3つ目となる新工場を建設しました。
新工場を建設したことで、釣具などの生産能力を約1割高めることが出来たそうです。
日本で釣りブームが去った後、ベトナムで作った製品で世界展開して、国内不況の穴を埋めてきたということです。
資金力のある強者が、伸び盛りの製品を海外の自社工場で生産、その製品を自社系列の店舗で売る。
この戦略で、今後も世界一の釣具メーカーとして君臨することでしょう。
中小のメーカーでは、『DUO』が人気ゲーム「ポケットモンスター」のキャラをデザインしたルアーを発売したことが話題となりました。
部品はすべて日本製で、組み立てや塗装は国内工場で行い、1つずつ手作業で仕上げているそうです。
開発期間は、なんと2年半!
自分も『DUO』さんのルアーは大好きでよく使わせていだだいていますが、こういった遊び心をもった素敵なメーカーさんが釣り産業を支えてきたのだと思います。
今後は釣り業界の再編が加速して、盤石の体制を敷くグローブライドとシマノ、高付加価値の商品をSNSをうまく利用して売ることが出来る中小企業が生き残っていくのではないでしょうか。
本格的な釣り用品に挑戦しないで、便利アイテムや消耗品、補助的なものを数多くラインナップさせている100円ショップも注目されています。
最近のセリアさんの便利アイテムの豊富なラインナップには驚かされますね!
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自分は、竿やリール、ラインなど魚と対峙するのに重要となるものは釣具店へ行って店員さんと会話して購入していますが、+αで周辺グッズがほしいときだけ100円ショップにいっています。
話題に上がりそうなグッズだけでなく、古き良き釣具の紹介やマナーの啓蒙活動も行っていますので、今後も釣介の興味があるこにお付き合いいただけると嬉しいです!
■まとめ…
釣具を買うことで釣り業界が潤い消費が加速する可能性があるけれど、一過性のブームではなく釣りをレジャーとして定着させたいならば、ルールやマナーにも目を向ける、そして未来を担う子どもたちに健全な価値観を伝えることが釣り業界の末永い発展に繋がるのではないでしょうか。